JA宮城中央会は令和2年8月21日(金)、JAビル宮城で「令和2年度 営農指導実践宮城県大会」を開催しました。優れた産地振興や技術普及等を行った営農指導員等3名を表彰すると共に、事例発表を通じて、各々の取り組みを約50名の参加者と共有しました。
最優秀賞に選ばれたJAみやぎ仙南の日下晃一さんは、加工・業務用玉ねぎの機械化一貫体系の取り組みについて発表しました。たまねぎ生産は稲作と両立可能な園芸転換として注目され、地域農業の担い手に出向くTAC訪問活動を通じて、平成29年より新規作付者を募ってきました。令和2年には産地パワーアップ事業による大型機械の導入を行い、更なる効率向上と作付面積拡大を図っています。日下さんは「現在面積は、平成29年の1.5haから6.3haまで拡大しました。目標である反収5tを達成した生産者もいるので、今後も産地形成に努めたい」と更なる成長を目指します。日下さんは、今年11月に青森県で開催予定の北海道・東北大会に、県代表として出場します。
優秀賞のJA新みやぎみどりの地区の菅原千鶴さんは、日々の記帳・経理など、担い手の苦手分野をJAが代行する、担い手支援センターの農業経営管理支援事業について発表しました。「事業を通じて生産者の負担を軽減し、農作業への専念を助けたい。今後は経営分析による経営強化にも取り組みたいです。」と考えを示しました。
同じく優秀賞のJA新みやぎ栗っこ地区本部の菅原幸永さんは、資材事業の収支改善に向けての最重要施策と位置づける、大豆資材推進による大口法人へのアプローチについて発表を行いました。
また事例発表後には、(株)資源・食糧問題研究所の柴田明夫代表による「日本&地域農業の復活 ~コロナ禍、世界同時多発の食糧危機連鎖に備えよ~」と題した講演が行われ、今日の食糧問題への理解を深めました。
最優秀賞を受賞した日下さん