平成25年12月20日(金)「JAビル宮城」11階大会議室にて、TPPから食とくらし・いのちを守るネットワーク宮城は 「TPP交渉に関する緊急学習会」を開催しました。約170名のネットワーク構成団体メンバーが出席し、ノンフィクション作家の関岡英之氏の講演を聞いてTPPをとりまく情勢を共有し、「県内各層と連携し反対運動を一層強化していく」との緊急アピールを採択しました。
学習会前に構成団体メンバーなどが市内での街宣活動を行い、広く市民にTPPの危険性を訴えました。
1.趣旨 |
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12月7日~10日の「TPPシンガポール・閣僚会議」の協議状況をふまえた情勢の分析、今後のネットワークとしての取り組みの方向及び具体策に関するネットワーク構成各団体間の課題意識の共有化を図り、今後の運動体制の整備・拡充を図ることを目的とします。 |
2.主 催 | TPPから食とくらし・いのちを守るネットワーク宮城 |
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3.開催日時 | 25年12月20日(金)13時30分~ (街宣活動:11時30分~12時30分、学習会:13時30分~15時40分) |
4.開催場所 | 仙台市「JAビル宮城」11階大会議室 |
集会前:街宣活動(仙台市内)
構成団体メンバーが市内でティッシュ・チラシ等を配りながらTPPの危険性を呼び掛けました。 |
司会 宮城県生活協同組合連合会 常務理事 鈴木由美氏
代表世話人 宮城県農業協同組合中央会 会長 菅原 章夫氏
ノンフィクション作家 関岡 英之氏
関岡氏は、「TPP交渉で混合診療が認められることになれば、大多数の国民は十分な医療を受けられない格差社会になる危険性がある。薬価も上がり財政赤字が拡大するだろう」と警告しました。 また、4月にはオバマ大統領の来日が予定されており、TPP交渉は年明け、遅くとも来春までには強引に終わらせることになるのではないかと語りました。 |
宮城県森林組合連合会 代表理事専務 鈴木 登氏の発議により「TPPに反対し、食とくらし・いのちを守る運動強化に向けた緊急アピール」を満場一致で採択しました。
TPPに反対し、食とくらし・いのちを守る運動強化に向けた緊急アピール
TPP交渉参加12か国は、12月7日~10日にシンガポールで開催されたTPP閣僚会合において、目標としていた年内妥結は断念したものの、会合後の共同声明では大部分での着地点の特定ができたと報道されています。
来月には、再び閣僚会合が開催されることになり、我が国は日米二国間協議と並行して、TPP交渉合意に向け、緊迫した交渉を重ねていくことに変わりはなく、予断を許さない状況です。
交渉内容については、依然として国民に明らかにされておりません。我々が訴えてきたTPPにより食とくらし・いのちが脅かされる懸念は一向に払拭されないばかりか、交渉の一部文書の流出等により、秘密交渉の持つ問題の深さが浮き彫りになりました。
TPP交渉に対しては、全国各地で広範な業界団体や市民団体、大学教員・弁護士、個人などが続々と反対運動の展開を強めており、TPP反対に向けた運動のさらなる拡充・強化が求められております。
一方、本県では、東日本大震災から2年9か月が経過してもなお、未だ復興後のビジョンも示されず、日常すら取り戻せないでいる被災者が多数に及んでいるほか、マンパワー・資機材不足や原発事故被害も抱えているなど、復興への道筋は甚だ厳しい状況にあります。TPPより『復旧・復興が最優先』という私たちの訴えは何ら変わりません。
本日、ここに集う私たちは、震災からの早期復興と地域経済・社会の持続的発展を願う県民の総意のもとに、県内各層との広範な連携による「TPPから食とくらし・いのちを守る」運動を一層強化していくことを決意します。
2013年12月20日
TPPから食とくらし・いのちを守るネットワーク宮城
「TPP交渉に関する緊急学習会」参加者一同
宮城県農協青年連盟 委員長 寒風澤 敦司氏のご発声でガンバロー三唱を行いました。 |
宮城県漁業協同組合 専務理事 船渡 隆平氏