平成27年10月19日(月)、JAビル宮城で「TPP大筋合意にかかる宮城県JA代表者緊急抗議集会」を開催しました。JA生産組織代表者や青年農業者・女性農業者代表、JA組合長、TPPから食とくらし・いのちを守るネットワーク宮城の構成団体代表者など約200名が参加し、「TPP交渉合意内容は国会決議に反するものであり、断じて容認できるものではない。」と大筋合意に抗議しました。
集会では、集会決議を満場一致で採択し、わが国の食料・農業・農村と国民のいのちとくらしを守るため、広範な組織との連携により、継続した運動を展開することとしました。
1. 趣旨 |
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TPP(環太平洋連携協定)交渉においては、9月30日より米国アトランタで閣僚会合が開催され、延長に延長を重ねた結果、日米の主導のもと大筋合意に至った。 交渉の結果によれば、米の特別輸入枠の新設や牛肉の大幅な関税の削減など、我々にとって到底納得できるものではなく、衆参農林水産委員会決議に明らかに反するものである。 本県JAグループにおいては、この交渉結果に強く抗議するとともに、政府は十分な説明責任を果たしながら国民的議論を深め、安易に批准手続をすすめることのないよう強く訴えるものである。 |
2. 主催 | 宮城県農業協同組合中央会、宮城県農協政治連盟 |
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3. 日時 | 平成27年10月19日(月)午後1時30分~3時00分 |
4. 場所 | 仙台市青葉区 JAビル宮城 11階大会議室 |
宮城県農業協同組合中央会 宮城県農協政治連盟 会長 石川 壽一 |
全国農業協同組合中央会 農政部WTO・EPA対策課長 栗田 雅司 氏 |
JA組合長代表 JA南三陸 代表理事組合長 高橋 正 氏 |
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稲作農家代表 JA名取岩沼青年部 委員 太田 洋介 氏 |
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畜産農家代表 JA加美よつば青年部 副委員長 橋本 拓未 氏 |
宮城県生活協同組合連合会 常務理事 加藤 房子 氏 |
宮城県農協青年連盟 委員長 相澤 宏樹 氏 |
集会決議 | |
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10月5日、アトランタで開催されていた閣僚会合が、異例の期間延長の末、「大筋合意」を確認し閉幕した。 これまで我々JAグループは、「食と農」「いのちとくらし」に大きな影響を及ぼし、国家の主権を揺るがしかねない極めて重大な問題を内包するTPP交渉に対し、「国会決議の順守」「情報開示」等を求め運動を展開してきた。 しかし、合意の内容は、農林水産物の重要5品目の特別輸入枠の設定や段階的な関税削減・撤廃を含むなど、我々にとって到底納得できるものではなく、また明らかに国会決議にも反するのであり、断じて容認できるものではない。 政府に対し、大筋合意の内容と国会決議との徹底した検証および情報開示を通じた国民的議論を行うことを求め、安易に批准手続きをすすめることのないよう強く訴えるものである。 今後、わが国の食料・農業・農村と国民のいのちとくらしを守るため、広範な組織との連携により、継続した運動を展開するものである。 以上、決議する。 平成27年10月19日 TPP大筋合意にかかる宮城県JA代表者緊急抗議集会 参加者一同 |
JAみやぎ女性組織協議会 会長 佐々木 美和子 氏 |
宮城県農協政治連盟 幹事長 佐藤 政悦 氏 |