平成27年6月15日(月)仙台市「東京エレクトロンホール宮城」で、TPPから食とくらし・いのちを守るネットワーク宮城とJAグループ宮城は、「TPPから食とくらしいのちを守る6.15宮城県民集会」を開催しました。ネットワーク構成団体メンバーやJA組合員など約900人が参加し、国会決議を守れないのであれば交渉から即時脱退すべきとの集会決議を採択しました。また、市内中心部のデモ行進や街宣活動も行い、広く市民にTPPの危険性を訴えました。
趣旨 |
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私たちの「食とくらし・いのちを脅かしかねない」TPP交渉の成否が米国のTPA法案の成立待ちという重大な局面を迎えています。 伝えられる情報によれば、国内農業・農村の崩壊に繋がる農畜産物関税の大幅な引き下げや輸入枠拡大、人権問題を含む医療保険・食品の安全性・労働基準等のくらしやいのちに関わる様々な国内制度・規律の低下を招く危険な内容で「大筋合意」を目指しているとされています。 これが、真実とすれば、先の国会決議が反故にされるばかりか、「十分な情報開示を行わない、世論が参加できない」ままで、交渉合意を図ろうとする姿勢・仕組みは絶対許されません。 この重大な局面に際し、先の国会決議の実現はもとより、交渉内容の十分な情報開示のもとに、交渉の成否に関して、国民の意思が確実に反映されたものとなるよう内外に強く訴えるとともに、私たちの運動へのさらなる結集強化を図るため本県民集会を開催するものです。 |
主催 | TPPから食とくらし・いのちを守る宮城県民集会・JAグループ宮城 |
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日時 | 平成27年6月15日(月)午後1時30分より |
場所 | 仙台市「東京エレクトロンホール宮城」大ホール |
■集会前:街宣活動(市内2カ所)
反TPPネットワーク宮城の構成団体メンバーやJAグループ宮城の参加者等が、チラシ・ティッシュ等を配りながらTPPの危険性について呼びかけました。
■開会
司会 宮城県生活協同組合連合会 常務理事 加藤 房子 氏 |
■主催者挨拶
代表世話人 JA宮城中央会 会長 石川 壽一 氏 |
■情勢報告
講師 JA全中 農政部WTO・EPA対策課 課長 栗田 雅司 氏 |
■リレートーク
■集会決議の採択
JAあさひな 代表理事組合長 佐藤 政悦 氏の発議により集会決議を満場一致で採択しました。 |
集 会 決 議
平成25年7月のTPP交渉参加以降、政府による情報開示が何らないまま、今週以降とされる米国のTPA(貿易促進権限)法案の成立を以って、交渉の「大筋合意」へ一気に進展するような、緊迫した情勢を迎えております。
私たち、反TPPネットワーク宮城は、国内の農と食の崩壊、医療保険制度、雇用、国の主権等を根底から揺るがしかねない「TPPの闇」を明らかにしながら、断固反対の声を結集し、これまで様々な運動を展開してきました。
しかしながら、政府は、米国との2国間協議をてこに交渉のリード役として、農業分野等の一方的な譲歩を行いながら、妥結を急ぐ動きを強めており、先の国会決議である「国民への十分な情報提供、幅広の国民的議論」といった国民との約束は一切守られていない状況にあります。
とりわけ、今年1月以降、農業分野において「聖域」とされた豚肉・牛肉の大幅な関税引下げや米の輸入枠拡大の受入合意、食品安全性・ISDなど、8分野11章で実質合意とのマスコミ報道が相次ぐ中、農業者はもとより国民・消費者は不安と不信を一層募らせている現状にあります。
これら、伝えられている情報が正しいとすれば、「食とくらし・いのちを守る」ために結集した私たちにとっては、全く受け入れることは出来ません。国会決議にもとづき、TPP交渉から即時脱退すべきです。
さもなければ、米国と同様に、TPP交渉の経過と内容を国会に報告するとともに、国民にも十分な情報提供を行い、必要な議論と民主的な手続きによって、交渉及び協定の合否を判断するよう強く求めるものです。
以上、決議します。
平成27年6月15日
TPPから食とくらし・いのちを守る6.15宮城県民集会
参加者一同
■ガンバロー三唱
宮城県農協青年連盟 委員長 相澤 宏樹 氏の掛け声のもとガンバローを三唱!参加者は「ストップTPP」のプレートを掲げました。
■閉会挨拶
宮城県森林組合連合会 代表理事専務 浅野 浩一郎 氏 |
■閉会
■集会後:デモ行進
集会に引き続き、参加者が仙台市中心街をデモ行進し、TPP交渉の国会決議の遵守や情報開示を訴えました。