このたびの東日本大震災においてお亡くなりになられた方のご冥福をお祈りすると同時に、被災された多くの皆様に心からお見舞いを申し上げます。

　突然の大地震と大津波に襲われ、これまでの、そしてこれからの生活が一瞬にして奪われてしまった被災者の方々のご苦労、ご心痛を思うと言葉になりません。

　このような中、比較的被害の小さかった地域の女性部の仲間がいち早く炊き出しや物資支援の活動を始めたことは、ＪＡ女性組織の協同の力、団結の強さを改めて確認できるものでした。

　また、全国の女性組織をはじめ、多くの皆様から多大なるご支援を頂き、心から感謝を申し上げます。１日も早く元気になった姿をお見せすることが、皆様への恩返しと考えております。

　今私たちは、生活の便利さを追求するあまり、文明に頼りすぎてはいないでしょうか。スイッチひとつで電気がつき、暖房が確保され、蛇口をひねればすぐに水が出る、など当たり前の生活がいかに贅沢であるかを今回の震災で思い知らされました。
　この“当たり前”の生活に感謝しながら、時には原点に帰り、資源の大切さを共有し、これまで以上に生活を見直すことが大切と考えます。

　復興までの道のりは長く険しいと思いますが、今こそ人との「絆」「協同」「助け合い」の大切さを心に刻み、ＪＡグループ一丸となって復興に向けて歩んでいきたいと思います。