平成23年11月27日(日)28日(月)、秋保温泉「ホテル華乃湯」において142名(うち盟友数126名)が参加し「平成23年度宮城県JA青年大会」を開催しました。
東日本大震災による犠牲者への黙とうから始まった今大会では、宮城県農協青年連盟黒須和幸委員長が「震災発生以後、全国の盟友をはじめたくさんの方々に支援を頂いたことに改めて感謝申し上げたい。未曽有の天災に見舞われどうしたらいいか分からない状況のなかで一人一人が悩みながら前進し現在に至っている。我々は一人ではなく、青年部の仲間がともに支えあえる環境にあることを感謝し、今後もともに歩んでいきたい」と挨拶を述べました。
○来賓
宮城県農林水産部 農林水産支援課技術副参事 庄子友夫 様
JA宮城中央会 常務理事 佐藤純一 様
農林中央金庫仙台支店 業務第三班次長 新妻一男 様(兼審査員)
JA全農みやぎ 管理部総務人事課長 高橋好博 様(兼審査員)
JA共済連宮城 管理部総務課長 渡辺正則 様(兼審査員)
(社)家の光協会 「地上」編集部編集長 神薗太郎 様(兼審査員)
(株)日本農業新聞東北支所 支所長 花輪勝敏 様(兼審査員長)
宮城県農協青年連盟 前委員長 佐々木好昭 様(兼審査員)
JAみやぎ女性組織協議会 会長 八嶋洋子 様
JA宮城中央会 営農農政部 部長 安斎明修 様
○JA青年の主張発表 : 7名
○JA青年部組織活動実績発表 : 2組織
○JA青年の歌「君と」コンクール: 10名
「守っていかなければいけないもの」 JA青年の主張発表 最優秀賞 JAみやぎ登米南方町青年部 高橋直行 氏 |
|
「絆・・・「百姓」だからこそできること」 JA青年部組織活動実績発表 最優秀賞 いしのまき農協青年部 鈴木貴郎 氏 |
|
JA青年の歌「君と」コンクール 最優秀賞 JA名取岩沼青年部 本郷孝市 氏 |
(結果)
厳選な審査の結果、最優秀賞に選ばれた盟友は、平成24年1月18日開催の東北・北海道ブロック青年大会(福島会場)に出場します。
「一粒万倍」 JAみどりの青年部南郷支部 堀田真也 氏 |
|
「思い描く未来図~創り出す明日~」 JA加美よつば青年部 加藤惇 氏 |
|
「『出会い』と『結びつき』」 JAいわでやま青年部 佐藤智一 氏 |
|
「未来のために」 JAみやぎ仙南角田地区青年部藤尾支部 北澤隆蔵 氏 |
|
「地域の人と共に!!」 JA名取岩沼青年部玉浦地区 猪股利光 氏 |
|
「感謝」 JA栗っこ若柳地区青年部 岩松秀一 氏 |
「以心田心・風土の匂いをかげ!!」 JAみどりの青年部松山支部 井上貴喜 氏 |
JA仙台青年部 江口哲也 氏 |
|
JA加美よつば青年部 橋本拓未 氏ほか5名 |
|
いしのまき農協青年部 遠藤利文 氏 |
|
JAあさひな青年部宮城大和支部 堀籠昭幸 氏 |
|
JA栗っこ青年部若柳支部 鈴木善典 氏 |
|
JAいわでやま青年部 佐藤喜則 氏 |
|
JA古川青年部 紺野宏見 氏 |
|
JAみやぎ登米青年部 佐野和宏 氏 |
|
JAみどりの青年部 沢田巧 氏 |
JAあさひな青年部中期活動計画の取り組み ~青年部組織活性化と強化に向けて打ち出す2本柱~ 講師:JAあさひな青年部 委員長 馬場良勝 氏 |
宮城県JA青年部ポリシーブック2011について 説明:宮城県農協青年連盟 委員長 黒須和幸 |
直近の農政課題と農業経営の将来像について 講師:JA全中 農業対策部 部長 金井健 氏 |
青年部機関誌「地上」の普及活用について 講師:(社)家の光協会「地上」編集部編集長 神薗太郎 氏 |
東日本大震災による巨大な揺れと大津波は、たくさんの人々の尊い命、家屋・財産・農地を奪い、多くの農家の日常生活・営農活動を激変させた。いまだ農業経営の展望を見失ったままの盟友は多く、今後の再起に向けての支援策は重く大きな課題である。加えて、東京電力第一原子力発電所事故による放射性物質汚染の被害は月日を追うごとに深刻さを増し、われわれ農家が最も大切にしてきた安全・安心な農産物の提供という大前提が破壊され蝕まれていることに、無念と怒りの思いは尽きない。
一方で、農産物価格の低迷や農業者の高齢化、耕作放棄地の拡大をはじめ、食生活の多様化による米の消費量減少など、農業をめぐる情勢は依然厳しい。農業・農村のおかれている状況は大きな転換期を迎えていると言っても過言ではなく、われわれ青年農業者への期待と役割はますます大きくなっている。
JA青年部の使命は、強固な意志をもって議論を尽くし、これらの課題を乗り越え展望を切り開くことである。安心して農業を継続出来る環境を作るため一人ひとりが本気になって考え、仲間とともに農業の発展を目指す覚悟が求められている。
私たちは、本大会において「こどもたちの未来へ」とともに「震災復興へ、一生懸命」をテーマに掲げた。目標を失わず一生懸命前進すること、これを自らに課し、われわれの明日を築くため盟友一丸となって取り組んでいくことをここに宣言する。
平成23年11月27日
宮城県JA青年大会 参加者一同
去る11月11日、野田総理はAPEC閣僚会議への出席に際し、「TPPに向けて関係国との協議に入る」として、事実上の交渉参加を表明した。全国の農家をはじめとする多くの国民から反対の意見が発せられているにも関わらず、かかる暴挙に及んだことに対し、われわれは強く抗議する。
東日本大震災が発生して8ヶ月が経過した今でも、被災地は原状復帰していないどころか、原発事故による風評被害が多くの人々を苦しめている。今、政府が責任を持って行うべきは、震災からの復旧・復興と原発事故の早期収束を緊急かつ最優先で取り組むことである。その責任も果たさずに、TPP交渉への参加表明を行うことは、被災地をないがしろにし、農業・地域の再生を目指すわれわれの願いを踏みにじるものである。大国への追従のために弱者を生け贄として差し出すような愚劣な外交姿勢に、われわれの怒りは頂点に達している。
TPP協定は、例外なき関税撤廃で地域農業を崩壊に導くばかりでなく、国民生活の基本となる医療・保険制度等の非関税障壁までも取り払いながら、わが国の国益や主権、平和と民主主義を脅かす最悪の協定であり、断じて容認できない。
わが国を壊国へと導くTPP交渉参加を即刻断念するよう改めて政府へ強く求めるとともに、わが国の将来に禍根を残すことのないよう、地域農業及び国民の食と暮らしといのちを守るため、TPP交渉参加阻止に向けて、全国の青年部盟友と連携し引き続き徹底して運動を展開していくことを、ここに決意する。
平成23年11月27日
宮城県JA青年大会 参加者一同